前回
謎の男・フィレモンから神取鷹久の動向について手がかりを得てる。街の東側へと向かうため破魔の鏡を手に入れ、そして進入口を守る魔物を打ち倒したところ、現れたあきに「この先に入れば帰さない」と脅されるが・・・
※キリよくまとめた結果、今回は長いです
ヨグソトスJrとのBOSS戦後、先へ進むと「地下鉄御影駅構内 東」に出ます。強制移動床はありますが短いのですぐに外へ。
フィールドに出ると、目の前には「ブラックマーケット」という施設。他の地域へ行くにはここを通り抜けるしかないので、ひとまず立ち寄るしかないのですが・・・
◆ブラックマーケット
その名の通り、世紀末みたいに荒廃した商店街。元の世界の同じ場所にもショッピングモールがあったかな?
某チェーン店みたいなハンバーガーショップ「ピースダイナー」は、ならず者の集まるような雰囲気のバーに。
異様な風貌の街の人たち(カラフルなアフロや付けほくろが流行ってるらしい)に話を聞いてみると、彼らは元々外から来て、ここから出られずに場に染まった者たちなんだとか。
そして気がつくと、主人公たちも街の外へ出られなくなっています。不可視の壁で阻むのは、この街の支配者ハーレム・クイーンの力。
またハーレム・クイーンは人々を閉じ込めるだけでなく、美意識を強要して精神的にも縛り付けようとしているよう?変なアフロやほくろの流行はそのせい。他にクイーンの美貌、クイーンの描く絵は素晴らしい等々。
"絵"というと、園村麻希の病院に飾られていた「楽園の扉」の絵を思い出しますが・・・
荒廃した街に染まり、クイーンを賞賛するようなことを口にする人々は、結局のところ絶望と諦めから迎合することを選んだだけ。そういった人々の負の感情が、この荒んだ街の雰囲気の正体なのでした。
とにかく、このまま閉じ込められていては神取を目指すことができません。主人公たちは直接、ハーレム・クイーンに会いに行くことに。
◆カーマ宮殿
カジノ「ジャッジメント1999」隣にハーレム・クイーンの居所、地下のカーマ宮殿への入り口があります。
画像は入ってすぐのB2Fですが、このダンジョン、落とし穴だらけ。仕切り扉の先に落とし穴があるので事故落下は無く、奥へ進むために正しいルートを落下していくタイプのダンジョンです。
マップの階数切り替えで落下点の見当をつけて先へ進みます。
B7Fが折り返し地点。セーブポイント、回復所があります。B2F〜B7Fはエレベーターで行き来できるので地上のベルベットルームも割と楽に利用可能。
☆再奥へのルート(簡易)
エレベーターでB4F→落とし穴を使って進むとB8F・絵画展示室に到達、その後B9F、B10Fの展示室を通るように進むと、再奥へ行けます。
◇絵画展示室にて
ハーレム・クイーン自慢の絵が展示されています。傍にはハーレムの青年(半裸)
マキが香西千里の絵であると気づくが、ハーレム・クイーンの正体が千里であるとは思いたくない様子。
街の人も「クイーンは美人だけど、ほくろが最近増えた」と言っていたかも。
"最近"ほくろが"増えた"とか、言ってる意味がよく分からないけれど・・・
◇B10F・クイーン居室
セーブポイントの先、突き当りの小部屋がクイーンの居室です。
そして、クイーンと対面。
確かに額にほくろが。
ハーレム・クイーンの正体はやはり、香西千里でした。主人公たちと同じ元の世界からきた内藤陽介の恋人。あきちゃんによって連れ去られた後、行方知れずでしたがこんなことに。
そして彼女はなんと、ここに居ることもハーレム・クイーンであることも、全て自分の意思だと宣言します。
明るい人気者であるマキへの嫉妬から内藤を奪い、自分の絵を街の人たちに褒めさせた・・・黒い女の子から貰った願いを叶える鏡を使って。
千里が訴えた魅力的な友人への羨み、嫉妬は理解できるもの。翻って自分への劣等感、自信の喪失となり、当てつけで内藤陽介と付き合ったこと、自分の絵や美貌を褒めさせたことも行動原理としては分かります・・・
でも、
なんじょうくんの言う通り。
忘れそうになるけど2つの世界が存在してて、いま目の前で対立する園村麻希と香西千里は本来別の世界の人間。
元の世界で・・・園村麻希は1年以上入院。香西千里との友人関係は不明だが、少なくともいま千里が嫉妬に苦しむような"学校の人気者"ではなかった。従って、元の世界の千里は園村麻希へ嫉妬の感情を抱かないはず。
こちらの世界で・・・やはり2人の関係不明。
でも、主人公たちの会った千里の恋人・内藤陽介は元の世界の人間で、こちらのマキが好きな内藤陽介は別にいるはず。マキの友人である千里?も、別にいたはず。
というかなんじょうくんも含めて、勝手にいま目の前にいる彼女は"元の世界の"香西千里と認識していましたが、訴える感情を聞くと"こちらの世界の"香西千里なのか・・・?
でも、主人公たちの会った内藤陽介は元の世界の人物で、その内藤といた所をあきにより連れ去られたという事実は、"元の世界の"香西千里に当てはまるもの。
どういうこと???
すみません。考えがこんがらがってきてます。
悩んでる間に、ハーレム・クイーンの魔法で全員追い出されてしまいました。
もう一度会いに行くことになり、カーマ宮殿を先ほどと同じ道のりで進みます。
◇再びクイーンの居室に到達
するとそこには・・・
願いを叶える毎にほくろが増えるということだったんですね。何だか虫喰いみたいに見えて不気味・・・
「そんなことより藤堂くん。」と千里は何故か主人公だけに、麻希の絵を指差して自分の絵とどちらが上手いかと問います。外野は「邪魔だ」と、マキと主人公以外は鏡の魔法で石に。
ほくろ、更に増殖。段々シャレにならない感じに・・・
「藤堂くんだけにチャンスをあげる」
ハーレムとして見初められたからなのか、何なのか。
誘導尋問みたいな質問。というか半分脅迫。
とそこに、あきちゃん登場
焚き付けられた千里は、
「鏡さん、鏡さん、千里のお願い聞いてほしいの。
あたしに力をちょうだい!」と叫びます。
その願いの結果・・・化け物になった千里と戦闘に。
JOJOシュトロハイムか!
他のメンバーが石化させられているため、主人公とマキ2人でのBOSS戦になります。装備ペルソナ次第では苦戦必至。
敵情報(戦った範囲で判明分)
弱点 | 疾風 |
耐性 | 物理魔法吸収? |
使用攻撃 | 九十九螺旋撃/鞭複数攻撃/ペトラアイズ (石化)/スクカジャ/ディア/フレイラ |
攻撃の通りは悪くなかったので、石化に注意して堅実に戦うしかないかと。2人で挑むこと自体が最大の鬼門かと思います。
◇クイーンは倒したけれど・・・
ハーレム・クイーンを倒すと、あきはあっさり去っていきます。
"じっけんだい"、"すてごま"。あきがパパと呼ぶ神取の企みとは何なのか・・・。
ほくろだらけの顔で残された千里に、マキは変わらず親友として声をかけました。
そんなマキに、千里も思いを改めます。当てつけではなく"本当は内藤が好き"と、素直な気持ちを吐露する千里。
と、鏡が光り、内藤陽介が現れます。
変わり果てた千里の顔を見て一瞬驚きますが、それでも彼女のことを好きだと伝える内藤。
急に恋愛ドラマみたいな台詞の応酬・・・
嫉妬に溺れ、醜い顔と成り果てた自分に内藤といる資格はないと言う千里に、内藤は、汚い部分なら自分だってある、今みたいに素直な気持ちを見せてありのままでいてほしいと伝えます。
そんな想いに呼応するように再び鏡が光ると、千里のほくろは消え、仲間たちの石化も解除されました。鏡は力を失ったように割れて消滅。
ほくろ無し千里は充分美人。
◇一件落着・・・?
千里に神取やあきについて尋ねると、あきは「お城に住んでいる」と話していたとのこと。次の目的地はそのお城に。
そして、一連の会話の最後。
そうだよね、やっぱそうだよね。
この発言でイベントシーンは終了。めでたしめでたしの空気に対し全てを覆すようなこの一言に、誰にも何も触れられず終幕・・・
元の世界と、こちらの世界。
2つの世界を跨いでるはずなのに、2つの世界の園村麻希は全然違う人格なのに、マキと香西千里との会話が噛み合ってたということのおかしさが、今更ながらここで指摘されます。
この矛盾の真実は何なのか。
☆個人的に気になったこと:ハーレム・クイーンの一件は童話の白雪姫がモチーフ?
他人の美貌を羨み、妬み、遂には自らの身を堕としてまで相手を呪う。「鏡よ鏡・・・」という台詞。
結末は全く異なるものですけどね。白雪姫がマキ、継母の王妃を千里とすると、内藤が選ぶのは千里ですから。
こういうモチーフが使われているとして、そのことにどれだけ物語上の意味があるかはまた別問題。単なるシナリオの型なのか、童話がモチーフであることにストーリー上意味があるのか。
メタ的な視点になりますが、そういう部分も気になってます。