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ゲームばかりしている日々の記録。主にプレイした作品の紹介、感想を書いてます!

「大逆転裁判2」クリア後感想(ネタバレあり)

大逆転裁判2」やり終えました。
伏線投げっぱなしと聞いていたため大逆転裁判」を「2」の直前にプレイできたので、消化不良の不満を抱えずに済んで良かった。

ていうか完全に二部作だねこれ…「1」発売時に全くアナウンス無しだったのが恐ろしい。
(「1」の出来が微妙、「2」でようやくやりたいことやれた感じの「逆転検事」とどちらが良いだろうか…)

がっつりネタバレしてます。プレイ予定の方は読んじゃだめ!



「2」感想の前に、「1」について。
ですが私の気づく限りでは、システム面はほぼ変わらなかった(続投キャラにも表情追加されてたぐらいか)ので「2」も含めた感想といえる。

◆「大逆転裁判」(=実質”前編”)

「レイ逆」については以前感想書いていますが、

要約すると、
本家が「霊媒+法廷バトル」をやり尽くし、既存キャラのエピソードを描き尽くした行き詰まりを、「レイ逆」での中世という時代設定(写真、科学捜査不可)、「魔法+法廷バトル」の新規性、新キャラ中心の物語…は見事に解決していた。
…って感じなんですが、コラボ外伝だった「レイ逆」とシリーズ外伝であり新たな出発点である「大逆転裁判」、両方プレイしていると、どうしても気になる類似点が多い。

・ロンドンが舞台、名探偵登場
・科学捜査が無い時代設定
陪審員制度(「レイ逆」の群衆裁判)
・プロローグアニメから始まる導入部(レイトン→「レイ逆」からの輸入)(「2」はアニメ廃止)

踏襲というより、「レイ逆」のレイトンに寄った部分をなくして「逆転裁判」外伝として発展させたのが「大逆転裁判」、と考えてしまうほど。
両方の発売年、開発期間を考えても実質的次回作だしちょっとだけシステムリサイクル…エコ開発…って頭に浮かばないでもなかった。

レイトン教授VS逆転裁判

レイトン教授VS逆転裁判

まぁでも個人的には、別に問題には思いませんでした。本家「1〜3」が法廷バトルの方式を確立してからゲームシステムの部分は根本的には変化しなかったように、まだこの時代・舞台設定で描けるシナリオ・ドラマに期待していたから。

それに、レイトン教授が調査パートで推理をリードする…というのも具合が良かったから*1、引き続き取り入れようとするのも分かる。なので、「レイ逆」から"現代日本ではない舞台"、"探偵"の要素を採用しようとなった時に、

・現代日本から舞台を移すとなると過去/外国もしくはその両方
・探偵といえば、日本人に馴染み深いのは英国紳士シャーロック・ホームズ

と、結果としてこういう風に似通ってしまったのかなぁと。
それに、「レイ逆」は中世ファンタジー、「大逆転」は19世紀末っていう相違…それにより生まれた"日本と英国のビミョウな外交関係"、"発展途上な科学捜査の順次導入"(「2」にて)はちゃんと描かれてたから、要素の輸入はあってもトレースではなかった。

「レイ逆」で「群衆裁判」という複数の証人を同時に尋問する新システム(”画面端でチラッと違和感ある動きを見せる”のには、2Dから3Dモデルへの転換も影響してるかな)が登場。
今作では「複数の証人を同時に尋問」を採用した上で、証人同士の証言をぶつける部分は「陪審員制度」として採用されていました。

・市民から”無作為に”選ばれた6名が評決に参加
・それぞれの持つ1票が審理の途中に判断した時点で投じられ、全員「有罪」で結審
・↑に対し、主人公は「最終弁論」の権利を持つ。陪審員に評決理由を述べさせ、陪審員同士の証言をぶつけて矛盾、不明点を指摘する。4名が「有罪」を撤回すれば審理継続

”無作為に”というのはありえないくらい事件関係者が集まってたのは、まぁいいとして。笑

第三者判断が審理を決定づけるこのシステムは、科学捜査が無い時代設定、確実な証拠品が乏しい中で(確実な反証の材料も少ないということ)”全員有罪→最終弁論で挽回”という法廷バトルのどんでん返しを演出する一つとして役立ってはいた。
が、感情で判断する陪審員たちにモヤモヤしたり、そもそも脚本的に”どの場面にも任意にピンチを演出できるシステム”な時点で盛り下がる気持ちがあったり。

「2」でかなり頻度減ったのは、やはり不評だったからかしら。

  • 「1」は外伝とはいえシリーズ初心者向けの丁寧さ=経験者には物足りない

全5章のうち3章まで半分チュートリアルといえる内容で

1章:法廷バトルの基本
2章:調査パートの基本
3章:新システム、陪審員裁判

という感じに段階的に懇切丁寧に教えてくれるのはいいのだが、それで1章ずつ消化してしまっているのは非常に物足りなかった。
もちろんそれぞれ全体の大きな物語に関わる出来事が混ぜ込まれてはいるのだけど、「1」は確か4、5章も含めて”日をまたぐ長丁場の審理”も無いし。
登場人物、証拠品の数が少なく推理しやすいなど、難易度も易しくなっていた。

「2」は証拠品を細かく「調べる」しないとフラグ立たなかったりと多少歯ごたえあるようになってたし、「1」はシリーズ外伝というより仕切り直しの1作目なことを思うと仕方ないかな。

◇感想


セルフ3D、真似したけど出来なかったよ…
根拠が無いと分かりつつも弁護側の推論を展開→盛り上がったとこで案の定、検察側がそれを指摘、却下…という場面が多かったのが気になった。
検察側は「第一発見者で目撃証言あるから」だけで有罪にしようとするのに、科学捜査(指紋、血液成分検査等)が無い中で推論を根拠づける義務のある弁護側は圧倒的に不利だよー。ずるいよー!

でも、だからといってホームズのオーバーテクノロジーな発明品は、法廷では信頼性に欠けるとして証拠に採用されないというのは、調査パートを面白くして推理材料を提供つつも一線守ってて良かった。
それOKにしちゃったら舞台を近代にした意味ないもんね。

そのホームズはというと、上の方でレイトン教授との比較のとこでも言及しましたが、ゲームキャラクターとしてめちゃくちゃ有能だったと思います。

調査パートでは本家もビックリの発明品で科学?捜査の楽しみを再現。推理ショーで笑いを生み、主人公に見せ場を提供。要所のみでのお助けキャラに徹していて、主人公の活躍の邪魔をしない。
そして「1」ではほぼ明かされませんが、物語上重要な情報を握るキャラとしてミステリアスな演出も担い…それでいて本人の言動は喜哀楽激しい情緒不安定気味ってねw
レイトン教授のように出番を食うのではないけど、ホームズもなかなかに強烈だったなぁ。
あと私は夏目漱石さんが大ヒットでしたw

亜双義の死については、あまりに呆気ないと驚きつつも綾里千尋さんの例があるのでまぁね…主人公の最初の師匠は退場する運命にあるなぁぐらいに受け止めてたけど…(「2」の感想へ続く)

それからそういえば、外科手術の際「ホームズの体内にメス置き忘れ」みたいな話あったけど、「2」への伏線の一つかと思ったらそんなことなかった。


◆「大逆転裁判2」

◇感想


「2」で唯一撮ったスクショ。男装イイ!
1、2章は「1」に引き続き伏線張るターン、3章から始まって、連続する4、5章で一気に〆。

「1」で残された謎が気になってプレイ始めてるから、1、2章はすごい焦れましたね〜
「2」とついてるぶんチュートリアルは控えめだったが、それでも「1」のプレイからしばらく経ってる人向けに回想しつつスタートしなきゃいけないから仕方ないけど。

1章、漱石さんの”2つ目の事件”とか、”毒にトラウマ”って発言なんか「そんなのあった??」って、「直前に「1」プレイしたのに自分記憶弱スギ…」って若干凹んだし!
2章過去回想で語られるっていう、これも伏線だった。


それで、3章から始まる本筋シナリオは…先に言ってしまうとプレイ途中は、本家「1〜3」※訂正※「1」リブートかな?って気持ちが否めない部分もありました。もちろん話の流れ、最終的なオチ、全然違うとこのが多いからクリアする頃には感想もだいぶ違ったのだけど…

元々、

成歩堂が弁護士として1人立ちするまでの成長を描く

っていうのが共通なのは(王泥喜含めて)シリーズの根幹だから良いとしても、

・ライバルは元々弁護士を志していたが、父親に関わるある事件をきっかけに検事となる
・被告人の有罪に固執するライバルが、主人公との対決を通じて変わっていく
・ライバル検事が被告人で依頼人になる最終話
・検事の師匠が黒幕
・胸元のヒラヒラ

って、バンジークス卿+亜双義=御剣怜侍じゃん!!と思わざるを得なかった。

検事局主導の証拠品ねつ造、猟犬による暗殺、殺人犯(仮)の父親と司法権力の被害者が復讐…っていうのも「逆転検事2」の真犯人関連を思わせる。

バンジークス卿の神の聖杯はゴドー検事リスペクトかなぁとか、半分くらいはファンサービスと受け止められるのだけど、シナリオ中枢に関わる類似は流石に…確かに舞台、人間関係を一新したからこそ出来ることではあるけどさぁ…
好意的に捉えれば、「1〜3」※訂正※「1」の名作シナリオを新鮮な気持ちで楽しめるような効果はあった。

それでも要素ごとにみて、大逆転裁判」の面白さは沢山ありました。
《従者》、《プロフェッサー》蝋人形の正体(黄色い肌で分かってしまうグラフィック進化の功罪)、慈獄判事の悪事はあからさまだったけど、《死神》、《プロフェッサー》の真の正体には驚いたり。

あとは箇条書きで色々…

・アイリス父は普通にワトソン教授で良かった気もしたけど、関係者ではないホームズがバスカビルの犬について口を閉ざす理由づけかと納得(情緒ない)

・グレグソンの死は、現場に遺体が残されてなかったのもあり信じられず。(亜双義の件もあったし)裁判が始まって「遺体解剖記録」、「現場写真」が出てきてようやくあぁ…ってなった

・日本人の御琴羽教授が真のホームズの相棒、ワトソンポジションというのはプレイヤーへのささやかなサービスであり、残り二人が英国人と悲劇的な、もしくは犯罪関係だったことに対する一つの救いだった。タップダンス笑った

・裁判長が真犯人というのは新パターン。最終盤、弁護人、検事、被告人の三位置から攻め立てるのは迫力増し増し!(証言台に足バンしちゃうバンジークス卿かっけー)


ジーナさんが証言台に立った時は胸が詰まりました…。
夏目漱石さん、バンジークス卿、成歩堂龍ノ介、スサトちゃん、ホームズにアイリス…シリーズ過去作の影響を感じても、新しいキャラと舞台で描き切られた”逆転裁判”はやっぱり面白かったです。


ということで「大逆転裁判」、成歩堂龍ノ介が弁護士になる決意を固めるまでのお話。テーマは、真実の光と闇。それを追及する覚悟。
最後に成歩堂龍ノ介くんの言葉を引用して締めたいと思います。

『《真実》は、いつも輝いていて、人々を、幸せに導く』…

今まで、そう思っていました。
でも…決して、そんなことはない。

《真実》は、人を傷つけて…時には絶望のフチに叩き落とすこともあります。

でも…《真実》から目をそらした瞬間。そこに"闇"が生まれる。

"闇"はふくらみ…やがて、人々の目をふさいでしまう。

…だからこそ。

ぼくたちには、その《真実》に向き合う"覚悟"が必要なのです。

…正しく前へ進むために。

*1:探偵は、指南役であると同時に法廷バトルでは一歩引くことができるのが良い。レイトン教授は法廷でもなるほどくんの見せ場食い気味だったけどw ホームズはきちんと脇役で良かった