「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」クリア後感想

ストーリークリアしました。
シリーズ過去作の元ネタ確認が目的で、難易度NORMAL且つWiiU VC版「まるごとセーブ」機能フル活用のぬるい仕様でのプレイ。

DSリメイク前の原作がストラテジーの駒にキャラ性を追加して、LV要素などRPGの概念と融合させたSRPGの草分け的存在…とか、そのへんはピンとくる話ではないので割愛。
あと今作の賛否両論点「外伝追加条件」(仲間ロスト必須)に関しても、今回のプレイでは全く見てないので触れません。

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣

◆概要

◇ストーリー

その昔、アカネイア大陸は暗黒竜メディウス率いるドルーア大陸に侵略され人々は恐怖と絶望の中にあった。
しかし…奇跡がおこった。アリティアのアンリという若者が、神剣ファルシオンを手に暗黒竜メディウスを打ち倒したのだ。アカネイア王国は再建され、世界は平和な時代を迎えた。
しかしその100年後…メディウスは復活した。
世界支配の野望をもつ魔王ガーネフと手を組み、アカネイアを攻撃。アカネイアは名将カミュの前に敗退、王女ニーナをのぞく王家は全滅した。
英雄アンリの血を引くアリティアのコーネリウス王はメディウスを倒すため神剣ファルシオンを持って出撃。
コーネリウス王の一子、マルス王子は母や姉と共に父王の留守を守りながら文武の修行にはげむ日々を送っていた…
公式HP(ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣

◇シリーズプレイ歴(プレイ順)

覚醒
if(白夜暗夜透魔)
(FEH)
封印
烈火
聖魔
新暗黒竜←イマココ

覚醒からの新規ファンで自由に組み合わせられる結婚システム・支援会話からハマったけど、過去作をプレイしてみて、今は王道”中世ファンタジー”を描くSRPGとしてFEが確立してきたシステム全般に興味があります。

50人近くいる仲間ユニットから誰を選んで育てるか。あるいは高難易度の場合、誰を切り捨てるか…ステータスランダム成長の悲喜こもごも…そういうところに生まれるプレイ体験の個別性。さらにそれが、ストーリー自体への想像力をかきたてるという構造が好き。(カップリング論争が白熱するのもしかたない土壌)

◆感想

プレイ時間は27時間。

最終メンバーは、
マルスアベル、カイン、シーダ、オグマ、バーツ、ウルフ、ザガロ、リンダ、マリク、ミネルバ、マリア、レナ、ナバール、チキ

それとジョルジュ、ジュリアンを育ててる感じでした。あと序盤ゴードンを僧侶にCCして使ったり…

他のFEだったらこのへん厚く書きたいとこなんですが、今回のプレイではウルフ&ザガロ以外に際立った良orヘタレ成長!というのが無くってネタにならないので省きます。(ウルフザガロは、リメイクで「ホースメン」が上級職になった影響で異常な良成長率設定だったらしい)

しいていえば、バーツが希少な斧枠(顔採用)で、CC後は弓装備できるのも使いやすくて愛着あった。FEH実装キャラ偏重PT、3体も☆5で出たのに弱くて使えないジョルジュさんは今作でも上級職加入で成長しづらく、終盤無念のスタメン落ち。シスターレナ&盗賊ジュリアンのカップルすき。

◇序章の囮役はジェイガン

リメイクで追加された、チュートリアル兼アリティア落城の経緯がきちんと描かれる序章。

最後の場面で味方の中から一人囮役を選ばなければならない!(強制イベント・任意選択)となって、他のシリーズ作と違ってシビアだなと驚きつつも、ジェイガンを選んだ。迷わずw
老騎士パラディンは序盤頼もしいけど伸び悩むのわかってるからね…

それで、敵に包囲される最期までしっかりイベント見せられちゃうんだから少し心が痛む。ヌルゲープレイではこれが最初で最後の犠牲だけど、通常ならそうならない可能性もあるのがFEの厳しさ。

◇今作の「ファイアーエムブレム」は正当の証
WiiUパッドでDSソフトを遊ぼうとすると…


作品によって封印の至宝だったり聖石だったりするが、今作は「覇者の証」の紋章。最近やってる「FE無双」のがこれと同じ見た目で、原点なんだなーと感じた。

これを装備することでアカネイア王家の正当性が保証され、「宝箱を自由に開けてOK」とゲーム的な部分の補完してるのが丁寧。自分としてはゲームしてたらもはや慣れすぎてご都合主義とすら感じないようなことではあるけど、原作はまだそういう時代じゃなかったのだろうか。そういうの関係なしに、保とうとしてるファンタジーレベルの設定ラインが高いのか。

それから、このスクショの画面構成でわかるように、DS二画面をパッドの一画面表示に収めるのは(わかってたことだけど)苦しい。
基本パッドのみでプレイしてたので、シナリオは上画面重視、戦闘は下画面重視の設定にそのつど切り替えて遊んだ。それでもその2つがはっきり分かれてるぶん、切り替え頻度が多すぎたり、迷うような場面もないので他のゲームよりは支障ないのかも。

◇闘技場多い!

最近プレイしたGBA三部作では闘技場面って全体で2~3回だったような気がしてて、今作は5~6回?なんだか多く感じた。
4章闘技場で4時間130ターンを費やして全体強化したのを皮切りに、闘技場面たびにレギュラー入りさせたい新キャラ(特に低レベル加入なリンダとか…)を一線級まで育てあげるのに利用。

でもミネルバさんが早く使いたくって、加入面でもっと古典的なレベル上げ「近接ONLYボスチクチク」もやった。

ドラゴンナイトが上級職って知らなかったんだよね…LV20で頭打ちで最終的にはレベル低いシーダにステ追い抜かれてたけど、中盤は活躍できた。

◇終盤の畳みかける展開が良い、魅力的な敵役

王道な物語ではあるが、「亡国の王子が占領下にある祖国を奪還」というカタルシスを丁寧に描いている。

とりわけ《アリティア奪還~マムクート・プリンセス~ブラックナイツ・カミュあたりの流れが良かった。

アリティア落城後、匿われていた辺境の地タリスから始まり、アカネイア同盟軍を率いていくマルスの快進撃。決戦開始前の鬨の声で意気高揚。
しかし戦闘後、母の死が判明…姉も拉致され生死不明…そんな状況でも王子として、感情を押し殺して圧政解放を喜ぶ民の前に進み出る。
そんななかで、敵に操り利用されていた神竜チキを解放することができ、一時喜びを感じるも…
その次の章では、ニーナを助命した人物と知って倒さなければならない「ブラックナイツ・カミュ」…

戦闘開始前にニーナから「話してみて」と頼まれますが、この面以降流れる面BGM「英雄の宿命」がもう、聴いた瞬間助けられないなってなる曲で。悲しみを越えて…みたいな雰囲気なんですよね。

構築された世界設定に、そんなBGM効果も相まって、ただ王道と言われるストーリーラインに則っているのではなく、”マルスの物語”が描かれているものになってたと思う。

カミュ、ミシェイルといった魅力的な敵将がまた妄想力高め。

なんといっても美形ですし。
ミシェイルに関しては描写が少なかったけど、自分がマケドニアの尻拭いをしてあとはミネルバに託し…って感じなんですかね。父王を殺したのは野心による行動とマルスたちは判断してたけど、なんだか裏があるようにも見えた。

それとGBA三部作のドット一枚絵の演出も良かったですが、今作のイラストもまた素敵。
全体の印象として「マルス主人公のRPG」感より、行軍録といった「語られる」感じが強いのとも、挿絵的なイラストは合っていたような気がします。

◇戦闘システム
  • 「体格」や「救出」が無い

武器には「重さ」が設定されてるので、「体格」と比較できないことでその影響が分かりづらかった。

「救出」が無い一番のデメリットは、闘技場でのレベル上げ。

闘技場で一戦→騎馬が担いで外へ→別のキャラが闘技場へ

って別作品では1ターン内でローテーション回してたので、それができないのは効率が悪かった。まぁ今作はターン評価制度ないし、単に操作の手間の問題。NPC救助戦があったらしんどかったと思う。

  • 「勇者」「相性反転」武器が無い

シリーズ通して進化していったところで、今作に対して指摘すべきところではないと思うのだけれど。
あるのは「キラー系」「特効」武器くらい。「ロングボウ」も秘密のお店限定?武器バリエーションが少ないと単純にそれだけ戦略性が減る。それでも十分面白くはあったのですが、同じ職業のユニットは同じ装備になりがちだったのでもう少し候補多いと楽しいかな…進軍準備画面で敵の装備を確認しても、持ってく武器に悩むっていうのが無かった。

  • 「錬成」、自由な「クラスチェンジ」

武器錬成は物珍しく感じつつ、ヌルゲープレイなので一切使わず。

クラスチェンジがいつでも自由に行えるのは面白かったけど、これも明らかにパワーが足りないゴードンを僧侶にするのみでした。
1周目はとりあえずオリジナルでいってみたいし、成長値がマスクデータな以上変える根拠も乏しい。攻略情報で各成長率のデータを見て悩む2周目以降の楽しみ方だなと思った。

◇次作「紋章の謎」との繋がり。ハーディン・・・?

ハーディンはオルレアン王弟で、アカネイア王家滅亡後のニーナを保護しながら狼騎士団を率いて戦っていた人物。(臣下のウルフ&ザガロはめちゃ強だったけど、彼はベンチ要員)でしたが…

つい先日FEHで実装された「闇堕ち英雄」新キャラに彼が…??

(右はみんなでつくる『新・暗黒竜と光の剣』ミュージアムより)

ターバン巻いてないけど同一人物ですよねこれ。
紋章の謎」「アカネイア戦記」「外伝(エコーズ)」と話が繋がってるらしいけど、そのへんよくわかってないので謎です。


というわけで、ストーリー的に今作単品では語れないっぽいのもあって、なんだかふわふわした感想になってしまった。

FEの原点として、シリーズに引き継がれていく”お約束”要素(赤緑の騎士、邪竜と人の戦い等)の初出がこれかーとか、色々あるんですがあえてブログに書くほどではないなぁとか…これを発展させてできた作品から遊んでいると、”元”の凄さは理解していてもグッとこない時ありますね。年代が古いからというより、より複雑化したものの後に単純なものに触れて感じる物足りなさ。シリーズ遡ってプレイしたときによくある現象。

それでも今作で描かれ始める「アカネイア大陸」の中世ファンタジー世界観は、単品作品で語りきる他のシリーズのものよりスケールが大きい。というか、作りこみが細かい?
そこに魅力は感じているので、新・紋章の謎、いずれプレイしたいです。(今度はDS版買うか、それともWiiUで揃えるか…※訂正・「新・紋章の謎」はWiiU VC版無し!

元ネタ確認(が必要だったかはさておき)済んだことだし、まず手元にある「♯FE」かな。