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ゲームばかりしている日々の記録。主にプレイした作品の紹介、感想を書いてます!

「下天の華 夢灯り」コンプ後感想

GWにクリアしてからだいぶ経ってしまいましたが…

「下天の華 夢灯り」は、無印版のファンディスクというより続編?
本能寺の変を経て、誰とも結ばれなかったEDのその後のお話。あの武将たちとの恋愛が再び楽しめます。(個別√の記憶はリセットされてるので若干寂しい気持ちになるかも?)

新キャラの黒田官兵衛竹中半兵衛、通称・両兵衛も登場。
特に官兵衛が大人気らしいよ(ソフト貸してくれた妹談)と聞いて、プレイしてみて、なるほど納得しました…!

無印で人気らしかった光秀は個人的にハマらなかったけど、官兵衛はヤバイ。ズルイ。ヤバイ。

「下天の華 夢灯り」

下天の華 夢灯り (通常版)
無印版の感想はこちら。

前回は全キャラがっつりめに感想書いてますが、今回はかなりバラツキがあります。好きな√ほど文章が多い、という訳でもないです!(前半のキャラは感想多め、後半力尽きました)

攻略順(=感想の順番)は、
家康→秀吉→光秀→半兵衛→信行→百地→蘭丸→官兵衛
※信長は順番忘れてしまったので最後に

シナリオ詳述はしてないものの、ネタバレ気味なので気になる方は注意です。


◆各キャラ√感想(攻略順)

徳川家康


夢灯り攻略1人目は、無印版ではそんなに好きじゃなかった家康から。とはいえキャラクターとして嫌いなわけではなくて、無印版の家康√と蘭丸√が金太郎飴展開で蘭丸を先に攻略し、且つキャラ的にも好みなので家康は相対的にあんまり…なのでした。
今作では"おなご苦手克服うんぬん"はシナリオの前半部で済ませ、そのあと"武将としてどうする?"というのがメイン。無印版を経て安土の盾としてみんなの夢を守る忍びになると決めたほたるちゃんが今後具体的にどうしていくかと悩むのと歩みを揃えて描かれるのがこの√で、肩を並べて成長していく2人の関係性が家康との恋愛らしい、いいシナリオだったと思います。


ただ、全体的にとにかく穏やかな気性に沿った穏やかなシナリオ展開だったので、1つだけでも"誰かの為"でなく我を通すような家康も個人的には見てみたかったかなーというところ。例えば他のキャラがほたるちゃんにちょっかいかけるのに嫉妬するとか…何かこう、いまいち家康からほたるへの執着とか情熱をあまり感じないのが物足りなかったかな。

2人の気持ちが通じても絶妙に噛み合わなくて手をつなぐのすらできず、せめて袂を掴ませて…とか、見ていてもーめっちゃもどかしい!!MAXでデコチューまでというのもあまりに健全すぎるし…家康はそういうキャラといえばそれまでなんだけど、おなご苦手克服直後といえここまで奥手なのは年齢設定的にも(お互い高校生くらい)時代設定的にも(家臣からは早く世継ぎを〜とか言われてる)稀有というよりもはや違和感。ですが、ある意味家康らしく、一歩ずつゆっくりと関係が育まれていくお話かなぁとは思いました。

羽柴秀吉


家康に続いて無印であまり好きなキャラクターじゃなかった秀吉(筋肉キャラだし、女好きだし)。
でも、今作は良かった!
この√を攻略してみたら、新キャラ両兵衛が羽柴陣営っていうので、その上司である秀吉が本作のメイン!?ではないかと思うくらいでした。サブキャラの小姓・石田佐吉も含めて、陣営全体の絡みが多くて賑やか。


前作は、秀吉が序盤にほたるの正体に気づいてしまいお互いにこいつは信用できるのか?って探り合う…どちらかというと設定ありきストーリー。今作こそ、下天の華の秀吉ならではのお話だったと思います。"人たらし"と言われる彼の本質とは?

肝となるのは、ひょんなことから始まる"恋人同士のふり"。からの、いつの間にか惹かれあっていくという美味しい展開で、それを荘子胡蝶の夢と重ねる詩的な演出にはなかなか力が入ってるなーと思いました。

前作では常にほたるより上手なキャラだったけど、今作では上手でありつつもその本心を知ろうとするほたるの真心によって、彼の本質が明らかにされていく感じ。人が好きで、人の痛みを自分の痛みのように感じられる人。だからこそ、残酷な選択肢をこそ自分の手で…となるのだけど、それを阻止するシーン!は若干盛り上がりに欠けたのが残念かな。

偽の恋人同士としての彼らの関係の推移は、相手の気持ちを慮るとあと一歩が踏み出せなくて、でも守りたいからこそ遠ざけて、支えたいから近づいて…みたいに揺れ動く描写が良かったと思います。
秀吉の懐の広さであり、ほたるが知りたい、支えたいと思う部分のある下天の華の羽柴秀吉。よかったです。

また余談ですが、秀吉が戦相手の雑兵の情報をできる限り集める(罪の重さを知っておくため)という新エピソードは、非現実的ではあるけどこの作品での秀吉の人柄を表すには良かったかなと。前作でわりとスルーされてた武将たちが普段戦で人を殺してるんだってところを描いたのも、作品全体に一定のシリアスさを保つ意味で良かった。あまりに生暖かい描写ばかりだと、時代設定の意味が薄れて浅薄に感じてしまいますよね。

明智光秀ルート


特殊なキャラ性が無印でもピンとこず、夢灯りでは更にあんまりな感じ…
それでも光秀はミステリアスで底が知れないところが魅力だと感じていたのに、今作での彼はとても常人的でつまらなかった。もったいない!


今作での序盤に光秀が「傾城の色に遭わざるに如かず」(こんな美人に出会わなければよかったのに、出会ってしまえば男はどうしようもないのだから…という意味)と呟く場面があるのですが、つまりほたるのことがめっちゃ好きってことですよね!?
そんな感じで初っ端から攻略済み?みたいな状態なので、こういうキャラのデレを楽しみたい人にはちょうどいいのかもしれない。私はどちらかというと、惹かれ合う経緯とか関係性の変化を見たいタイプなので合わなかったのもあるかなー。

終盤、◯◯◯との一目ぼれ対決?はイケメン2人に取り合いされるシチュで絶対的に萌えれるポイントかなぁと思いますが、だからってフラレ側の目の前でイチャイチャしだすのはどうにも可哀想でいたたまれなくって…

また光秀は前作でも今作でも寝ぼけ甘えシーンがあってあからさまにギャップ萌えを狙ってるんですが、年齢30なんですよね。ほたるちゃん17?なので、そこもちょっとキツイ。
個人的には、そんな年齢的に怪しい2人よりも信長様との関係性の方が萌えたり。カリスマ年下主君と、影なる敵を葬る忠臣…光秀は信長以外にどう思われようと構わないくらい一途だし、彼らの会話がもっと見たかった。
というか、光秀が信長様に強く惹かれるのは人柄として自分にないものを持っているし、勧誘の経緯を聞いても納得できるのですが、ほたるに惹かれるポイントはよく分からなかったんですよね〜

竹中半兵衛(※ネタバレ多め)


感想書くにあたってネタバレを避けられない半兵衛…


若干ぼかして?言うと…前作の信行ポジションですが、(確か)2周目以降限定ではないため色々と分かってくるのは最終盤。なので、√冒頭から心の闇を魅せてくれた信行とは異なり、話の中心は史実に沿った半兵衛の病でした。
自分の身体をないがしろにして秀吉に尽くそうとする半兵衛をほたるが気遣い、そのうち段々と惹かれ合う…という分かりやすい流れ。病弱キャラが死ぬ前に暴走する、優しい異性に心配されて決心が鈍る、翻意するという展開もありきたりに感じてしまい、少し残念でした。(前作の信行は狂人じみていたけど、"織田信長の弟"であることに苦しむキャラクターとして強い個性を持っていたと思うので)

秀吉を絶対君主と仰ぐ半兵衛と、一応信長の配下なほたるは同じような立場でも、天下人は1人という点で絶対に相容れない関係。これで信長VS秀吉となれば面白かったかもですが、下天の華の秀吉は全力で信長に仕える所存なので半兵衛のひとり芝居でしかないのが虚しいですね。
それにしても、「苦いから薬飲まない」っていうのは残念すぎる。これじゃあ結局秀吉のためにうんぬんは建前で、病気で心が弱って自暴自棄になってしまったキャラじゃないかという印象でした。

エンディング後、半兵衛の病が快方に向かうかどうか微妙…というのが、一番史実とのバランスやニュアンスを大事にしてると感じて良かった場面かなぁ。それでも前作信行よりは、とても救いのある終わり方。

◇伊賀攻めED

今作の誰とも恋愛関係にならない√はめちゃくちゃバッドエンドでした。
黒幕の罠に嵌って安土の伊賀攻めが決まってしまい、里に戻るほたる。辿り着いた故郷は既に焼かれており、共に過ごした安土の面々がこれをしたのか…と打ちひしがれる。
しかし、その安土も獣の毒牙にかかり全滅。

初回で辿り着いた場合のネタバレを避けているため詳しくは描かれないけど、絶望的に悲惨な終わりでした…真面目に任務に取り組んでも、誰かと恋仲にならなかったからってこうなるなんてこの世界線のほたるちゃん可哀想。プレイヤー的にも、あまりにほたるを蔑ろにする攻略対象たちがちょっと嫌いになる…

織田信行


今回も、2周目以降限定の攻略対象だったかな?
本能寺の変以降、信長の寛大な措置により謹慎処分となった信行。個別√以外でほぼ出てこないのでどんな展開になるか全く読めませんでしたが、やはり彼のお話は兄としての信長様がすごく素敵に見えましたね。

前作でいう蛍見の宴、今作では灯篭流し(タイトル「夢灯り」はここに引っかかってます)なのですが、信長がその催しを行なった理由がこの√で語られます。

以下、誘うものの催しへ出向かないだろう信行へ宛てて、信長が書いた手紙です。(ほたるが託され、渡します)

信行…
灯篭流しは楽しめたか
人の思いは炎に似ておるな

お前がどんな炎を宿しているのか
余に見ることはかなわぬ

灯篭の炎は
ひとつひとつは小さきものだが

寄り集まれば光の帯となり
寺をも焦がす力さえ持とう

だが、それも
こうしてみずにながしてしまえば
ただの余興よ

この手紙を受け取ってもすぐに信行の闇が晴れることはありませんでしたが…
本能寺の変の一件を灯篭流しで"水に流す"。"見ずに流す"?と表現するのは風雅で美しいなーと思いました。と同時に、こういう懐の広さも信行を苦しめる一因なんですよね。ままならない兄弟関係を見てて苦しいのと、信行助けてあげたいなぁって気持ちになりました。

◇百地尚光√


師匠はやっぱりへたれ
無印版と相変わらず師弟関係を理由に一線引いてる師匠は、ほたるの気持ちに対して師としての姿を崩しかねないことを危惧しているのかな?拒否する理由がよく分からない。"これまでの生き方を変えること"に慎重なのは、年長キャラっぽいけど。

今作のストーリーには絡みにくい立ち位置なので、忍びの因縁とかって無理やり設定付けされてる感はありましたね…
関係ないけど、師匠√では信行の姿がたびたび見られるのが良かったです。ほたると恋愛しない世界線で、とりあえず穏やかに笑えてる彼を見られてほっこりしました。

エンディングは、他の誰より関係が深い2人だからか一番情熱的だった…!幼い頃から育ての親で、重ねた年月が違うものね。
一本とったら!で、唇を奪うほたるちゃんはもうめっちゃ可愛い。彼女自身ウブなのに、何故か師匠にだけは押せ押せな姿勢なんですよね。師匠めっちゃ愛されてるし恵まれてるぞー!

全体的にストーリーは忍びとしての生き方、葛藤みたいなのは無印で描き切ってて、今回はもう少し丁寧に描きなおした感じでした。でもほぼ一緒。
√に入るため毎日修行に通うのが面倒でした(・ω・`)

森蘭丸√(エピローグネタバレあり)

蘭、貴様は
己にできることはすべて
己ひとりでこなそうとする癖がある

貴様には、その悪癖を理解し
支えてくれる友が必要だ

蘭丸√序盤の信長様のお言葉。

前作の最後でほたるの正体が忍びと分かり、そんな怪しい人は信じられない的な感じに好感度だだ下がった状態からスタートするのが蘭丸√です…
前作からの繋がりで好感度リセットされて最もキツイのが蘭丸ですね。好きなキャラなので尚更(;_;)

ですが、お話の中で好感度マイナスから友達に、背中を預けて闘う仲間から好きな人に…という感じでステップアップしていく様子が描かれるのは丁寧で良かったかな。無印版では、割とあっさり仲良くなれてしまってた印象なので。
とはいえ、全体的にはあんまりかな〜と感じてました。何というか、友人期間はドキドキ展開とか全然ないので…無印版の蘭丸√の方が、初々しい恋愛模様たっぷりだったかも。

が。
エピローグで全部ぶっとんだ。数年後蘭丸素敵すぎる…!!世界線は収束するのか、無印で贈り合った組紐を着けてたの嬉しい。どうせならかんざしも付けてたらよかったのに!

黒田官兵衛


この√もネタバレ無しには書けそうにないですが…是非何も知らずにプレイしてほしい!

間違いなく本作のメイン。2周目以降しか攻略できないだけでなく、2周目以降挿入される"実はこの時…"的なイベントがことごとく彼の魅力を強調してます。
どういう人だよーと紹介するのも難しいので、ネタバレ少なめに何となく官兵衛の人となりがわかるセリフを引用してみます。
以下、過去に史実通りに監禁されていた時のことをほたるに語ってくれた言葉です。

本当の意味で恐ろしいのは--
誤った感情に囚われることだ
外界から閉ざされれば
視野が狭まる

ひとつの思いしか見えなくなる
…武士として大事な信念さえ
失いかねない

恨みや怠惰…そういうものが
よぎる時は--

目を閉じて
藤の花を見るようにした

美しいものを愛せば
心折れずに済む

…今、心配なのは、友のほうだ
あいつはまだ牢の中に…

官兵衛√は史実を踏まえた表現にも力が入っていて、辞世の句も取り入れられてました。

おもいおく 言の葉なくて
ついにゆく--

道は迷わじ
なるに任せて

展開は下天の華オリジナルなんですけど、そこにマッチするように作られてるのがなかなか面白かったですね。官兵衛というキャラの魅力がスゴイだけじゃなくて、シナリオも読み応えがありました。

まぁ、でも、
髪についた葉っぱを…っていうシーンはレベル高いギャグかなと思いましたね…("芋けんぴ"かな?笑)
誘惑イベント2段階目でのアレもなかなか。他のキャラと一線を画してますよね。
頬に触れていいか?一瞬だけなら→!!!
っていう流れでほたるちゃんのはわわわわわわ何するんだこの人はっていう反応が非常に可愛かったけども。

織田信長√(※攻略順忘れ)


たぶん、信行の前後にプレイしたと思うのですが何のメモも残っていなかったので不明。内容も感想も覚えてないのですが…無印版の方がカッコよかったなぁと思った気がします。光秀と一緒で、デレると面白くないタイプのキャラかなぁと個人的には思ったかな。


◆まとめ

夢灯りでの好きなキャラは、エピローグ蘭丸
圧倒的魅力に心持ってかれたのが、官兵衛
やっぱり何とかしてあげたくなるのが、信行

かなぁ。

「下天の華」はこれで終わり、というのが寂しい気持ちになるくらいこの作品の世界が好みでした…!
主人公のほたるちゃんも健気で可愛いし、優しさや芯の強さが素敵な娘。攻略対象の武将たち以上に魅力的に描かれてたんじゃないかとすら思います。

ジャズ調のBGMもネオロマっぽい耽美な雰囲気を演出していて、戦国時代ifな世界観にグッと引き込んでくれました。
キャラデザはゲームに落とし込む過程でかなり改変されてますが、原画の方(パッケ絵など)、プレイ前はクセがあって苦手かなぁと思ったのに今見るとすごく素敵です。笑
もし自分と同じようにパッケ絵で躊躇している方がいたら、是非プレイしてみてほしいですね。できたら、「夢灯り」まで!(*´ω`*)