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趣味:ゲームって言いたい!

ゲームばかりしている日々の記録。主にプレイした作品の紹介、感想を書いてます!

「下天の華」コンプ後感想(後編)

PSP版「下天の華」全ルートクリア・スチルコンプ後の感想(後編)です。
蘭丸、家康、秀吉の感想は前編にて。

下天の華

下天の華 - PSP


◆各キャラ√感想(攻略順)

攻略順は、
森蘭丸徳川家康羽柴秀吉明智光秀織田信長織田信行→百地尚光
後編は明智光秀から。
メインシナリオに大きく関わるキャラを扱うので、前編より更にネタバレ度が高いです。

明智光秀


ほたるを忍びの里から雇い入れ、城に潜入させた張本人。雇い主と忍びの関係が徐々に信頼関係へ、そして恋愛感情へ…という予想できる展開でしたが、別の意味で驚きの多い√でした。

麗しい容貌と妖しげな雰囲気で色っぽいシーンがあるのは想定内ですが、まさか素で子どもっぽい一面もあるとは…落差が凄いです。これをギャップ萌えととるか、キャラ崩壊ととるかはプレイヤー次第な気がします。私は、あんまり…

終盤の展開では、もっとほたるを信じ切って欲しかったな〜
光秀なら、あの展開なら、何事か勘付いて欲しい。全力で疑ってはなかったようだけど、そこは光秀の自信のなさにも見えました。策略家なのに恋愛方面は実は受け身(誘い受け?)というか、信用できるのは自分だけ、他人から本気で信頼してもらえるなんて、という考えが根深いんですよね…
その弱みもまた、好きな人にはたまらんギャップの1つなのかもしれません。

EDも全√で1番糖度高いのでは?
想いが通じ合っても光秀の本性はまだまだ底知れなくて、ミステリアスなままだったのが良かった。光秀は、全貌が知れないことこそが魅力。

余談ですがほたるを「私の小鳥」と呼ぶのには、遙時2で主人公を「私の白菊」と呼称した翡翠を思い出しました。初ネオロマで、衝撃で、身が震えたなぁ。
光秀の流麗な見た目やそういう発言はすごくネオロマっぽいのですが、色っぽさだけはもう一段レベルが高いように感じました。その意外性に胸がざわつくキャラ。

織田信長


強引、俺様系なんだけど能力が超越してるから全然嫌味がない、稀有なキャラ。他のどの√でもカッコイイ信長ですが、個別√では更に、大殿様に振り回されながら寵愛を受ける姫というシチュを存分に堪能させてくれます。

ほたるの方が少し惹かれ始めた段階でそれを見透かし、戯れに弄ぶような発言がすごく良い…圧倒的な魅力にも説得力がありましたね。

暗殺指令の下りで、察するところも流石でした。他√とは大幅に違う展開もメインキャラの貫禄。
なんだけど、その顛末があっさりしていたのは残念。本能寺にかけて、また共通√に収束するなんてガッカリですよ…俺は残る、死ぬ、お前は生きろっていうのも陳腐でした。せめて台詞回しだけでももう少し迫力があれば。

個人的には、ほたるの正体を知った暗殺騒動の後、真面目に求愛し始めてからは一気に発言が人臭くなってくようでつまらなかったです。いつまでも魔王然として、超越した態度でいて欲しかった!

それから関係無いけど信長√は小姓である蘭丸が出ずっぱりで、特にほたるが正体を明かした夜、目の前で繰り広げられる色っぽいシーンに放心していた姿がツボでした。

織田信行


優男のような顔をして、実は他の全√で兄・信長の暗殺を企む黒幕である信行。個別√はその心の闇に迫るシナリオで、本作のメインはもちろん信長だけど、"下天の華"の主題が込められているのは信行√だろうなと思いました。

信行√進行は2週目以降の条件があるため、闇抱えたキャラのというのは分かってのスタート。からの1つ目のイベント、曼珠沙華のカットイン、そして涙、は非常に印象的でした。

そんな姿を見てしまって、ほたるもプレイヤーも本当は優しい人…と思いたいのですが、信じよう、寄り添おうとする言葉が信行にはなかなか届かない。徹底していて良かったと思います。

結局最後の最後まで、彼の心の闇は晴れることなく本能寺へ。この√はBAD EDも凝ってましたね。信行の闇を目の当たりにした信長が、死合うことでそれを引き受ける。最期の二人の笑みはもう、ある意味良い終わりなんじゃないかな。二人とも死んじゃうんだけど。

GOOD EDはというと、武家のしがらみを捨て信長との別離を選ぶ信行。兄弟が交わす最後の言葉、信長は本当に敵わないお兄ちゃんで、愛に溢れてて、素敵でした。

才覚溢れる信長は、信行の苦しみの根源ではあったけど、本当の苦しみの理由はそこではない。にも関わらず、市井に降ったことでもう二度と会うことはないというエンディング。
ほたるとの恋愛はこれからという感じで殆ど甘さはなかったけど、シナリオのドラマ性が高かったのもあり、信行とほたるの寄り添いは一番理解しやすい関係だったように思いました。

優れた兄への僻みなのか、情けない自分への怒りなのか、家臣の裏切りへの失望、孤独、悲しみなのか。どう歪んだのか、どうして歪んだのか、もはや自分でも分からないと信行は言います。
ですが繊細な心、優しい気性の彼がそれらに苛まれ続けた不幸は、ここまで他キャラ√を楽しんできたプレイヤーにこそよく分かります。

恋愛ADVとはいえ他の攻略キャラ達はみんなすごくキラキラしてて、欠点があっても前向きに克服できる強さを持つ英雄…非の打ち所がないです。
対して、信行は凡夫。だけどそんな弱さを持つ彼の方が普通の人間で、だからこそエンディングの二人のように、誰かと寄り添って生きていくんだよね…

勿論他のキャラ達も、ほたるとの恋愛模様も素敵で楽しいのですが、現実味や彼らが結ばれる必然性を薄く感じる点はあります。(そもそもゲーム内時間1ヶ月で、結婚しよう!とかおかしいんだ…)それにたぶん信行以外の人たちは、ほたるが居なくてもそのまま素敵に生きていけるんですよね。

そういう意味で、信行はほたるがいないと健やかに生きることもできないから、それだけの重みを感じるキャラクターでした。

◇百地尚光√


ほたるに新たな生き方を示す他キャラ達と対照的に、忍びの道を貫く師匠、百地。信行と共に、2周目以降にしか攻略できないキャラクターです。

数年前忍びの里から姿を消し、信行に雇われていた百地は、他の√でも敵方として登場しながらも、忍びの任務に悩むほたるを「甘ったれ」と諌めます。
個別√では、実はそんな師匠自身も悩み、苦しんでいたことが明らかに。
忍びは心を失くして任務を全うしてこそと言いながら、敵方の忍びであるほたるを見守り導きつづける矛盾には、百地の隠し通せない優しさと甘さ、そして彼自身の葛藤があるのでした。

百地√でのほたるは、ひたすら師匠を追いかけてましたね。幼い頃に両親を亡くし、育ての親でもあった師匠を慕う気持ちが、いつしか互いに恋愛感情へと変わっていくという展開は分かりやすい。

ですが、イマイチ百地の行動は中途半端だなぁと思うことが多かったです。
戦乱の世の現実を知って忍びの定めだとか、色々諦めてしまっていたのは仕方ない。でも最後にほたるの想いが通じ、百地も「泰平の世を願う気持ちになった」と言っておいて逃げてしまうのは、納得いきません!ほたるの感情を「久しぶりに会って郷愁にかられただけ」と言い放つのは本当に男らしくないというか、意外とへたれなんじゃないかと思いました。

とはいえ、信行に最後まで付き合った理由の本心は優しさですし、逆にそこが芯の強いほたると支え合えていい関係なのかも。
何気ない日常を送るエピローグとスチルは微笑ましくて、1番好みでした。



この後、安土の盾EDやその他イベントを回収してコンプ!!

悪い点は、通常EDやサブイベントスチルが手抜きなことですね…立ち絵ペタ貼りって。そんなの無い方がマシだ!
あと、どうでもいいことかもしれませんが一部キャラソンは苦手でした。歌詞が現代的過ぎで世界観と合ってないような。

全体的にちょっと短めですが、久しぶりの乙女ゲームでもスッと入っていけるネオロマの質の高さはさすがでした。

個人的に好きなキャラクターは蘭丸
好きなシナリオは信行、百地
圧倒的に格好いいと思うのは信長かな。

続編「夢灯り」もプレイ予定です。
追加キャラの両兵衛楽しみ!


それにしても乙女ゲームの感想って、各キャラ√書くとパワー要りますね…いっぱい書いて疲れました…

公式サイト:下天の華 | PSP

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