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「428~封鎖された渋谷で~」トロコン後感想

年末からプレイしている俺屍朧村正より、ふと始めたこちらを先にクリアしてしまいました!発見難度の高い隠し要素後半は攻略を見てトロコンも完了。

整理されたシナリオとザッピングシステムの進化。もう10年前の作品になりますが、流石の傑作クオリティでした。

作品紹介

428 ~封鎖された渋谷で~ - PS3

428 ~封鎖された渋谷で~ - PS3

渋谷署管轄内で起こったひとつの誘拐事件を
きっかけに世界を震撼させる大事件は始まった。

熱血刑事、渋谷のチームの元ヘッド、ウイルス研究の第一人者、
敏腕フリーライター、そしてネコの着ぐるみ。

本来であれば、まったく交わることがなかったであろう人々の物語が
渋谷を舞台にめまぐるしく交差する。

あなたは、この世界を一変させるいくつもの選択を迫られる。

あなたの選択によって、
人々は一体何を目にすることになるのだろうか。

本作では、渋谷の街を舞台に複数の主人公たちの物語が
複雑に絡み合いながら同時進行。

節目節目に登場する選択肢により、それぞれの物語はあらゆる方向へと進んでいく。

とある主人公のとった行動が直接主人公の物語に影響するだけでなく、
他の登場人物の未来に大きな変化をもたらすことも。
プレイヤーの選択によって、
物語はさまざまな結末を迎える。
428 封鎖された渋谷で | スパイク・チュンソフト

チュンソフト開発のザッピング式、実写サウンドノベル
当初から複数のプラットフォームで発売されてる作品で、最近ではPS4版も出ましたが、私がプレイしたのはPS3版です(;^ω^)

本作の特色であるザッピング方式については、だいたい↑の紹介文に書かれているので省略。

感想(ネタバレ控えめ)

実は3回目のチャレンジ

約2年前に1回目→中盤で他のゲーム挟んで休止、2回目(最初から)→終盤でディスク不具合のフリーズ(どの場面かはデカいネタバレ含むので脚注で*1
というのがあって、放置したまま時が経ち。トロフィー実績を中途半端にしないためにPS3版(再購入)で遊びました。

そんな経緯のため今回の感想では初見の新鮮味は薄く、どちらかというと「ここでの言動はこういうことだったかー」と思いながらのプレイでした。
それと2年の間に、関連作街 〜運命の交差点〜をプレイ。小ネタがわかるようになってちょっと面白かった。


本編15h、トロコンまでで24hくらい。
クリア後要素の前半は自力で。後半は攻略情報見てしまったので、アレも自力ならもっともっと時間かかったと思う。
作中ほぼヒント無い…よね?有ったとしても気が付かなかった。

ネタバレを控えての感想としては…
終始展開に疾走感があり、熱い”善意のリレー”の連鎖反応はすごくエンタメ性が高い作品と感じました。登場人物たちの行動選択が影響し合うザッピング方式は「街」よりも濃密で、1本のストーリーに収束していく様が楽しい。
ただ…ちょっと気になる点もあって、ネタバレを含むのでそれは後述。

本作の影響を受けたという「WILL:素晴らしき世界」(←感想へリンク※記事後半ネタバレ注意)をちょうど先月プレイしたところで、順序逆だけど「WILL」は、まさにその気になる点をクリアしようとした作品だったのだな!と思いました。インディーズで「428」より血なまぐさい描写のある作品ですが、非常に面白いのでおすすめしたい!

感想(ネタバレ全開)

本編について

ここからはネタバレ全開で!まずは好きなシーンの話とか。

私は序盤からずっと御法川さんがお気に入りでした(*'ω'*)
上で”善意のリレー”と書きましたが、善意とか熱意とか、いろんな思わぬ場面で着火剤になっていくんですよね。自分の熱い信念に突き動かされてる人で、それでいて随一のギャグ要員。笑
走ってるシーンとかだいたい笑った。一番好きなのは大沢邸のピンポンダッシュみたいなとこw

作中一番好きなシーン、KOK・進と亜智の和解にも一役買ってるんですよね。
彼が頭山に感じた「信じることと、許すこと」が進に伝わり、「これで亜智さんを越えましたね」ってとこ。

ドミノ倒しのように連鎖するシナリオは、裏にまず個々の物語として、先輩後輩や親子といった”縦”の人間関係を1つの単位としたバトン渡しor失敗があって。それらがたった一日の巡り会いの”横”の影響で変化していく、というのが「428」だった。
(バトン渡し成功例:建野→加納、頭山→御法川、/失敗例:大沢親子(父視点)、亜智→進…ってイメージ)(前者成功例は、それなのに何故!?ってのがシナリオになってく。バトン返しのお話)

そんななか元上司の頭山さんを救い、千晶や印刷所の人(名前失念)、進の心にまで波及していく御法川さんのパワフルっぷり。そりゃースゴイって感じる。


シナリオ全体で個人的に一番盛り上がったのは、まさかのジャック&建野参戦!でした。
NPCと思われたやつがプレイアブル化ってだけでまず熱いし、しかも本作のようなノベルゲーの場合、そのキャラの主観が追加されるってこと。終盤に向かってだんだん収束していくストーリーが突如また厚みを増すのにすごく興奮した。

カナンの正体は予想外だったけど、ワゴン爆発の時のひとみの首筋の血痕は気にかかってたから、驚愕より「なるほどなー」感が強かったな。

気になった点
  • 物語収束→スッキリしない通常ED→隠し要素→やっぱりスッキリしない真ED→オマケの陰謀編…

複線展開してきた物語の収束、ここが本作の魅せどころ!なのに、普通に進めて迎える通常エンドがちょっとスッキリしない終わり方。好みの問題かもしれないけど、私は最後の最後で盛り上がりにストップをかけられてしまった感じがした。

ただそのあと獲得トロフィーを見ると「エンディング(?)をクリアした」と書かれていて、クリア後要素埋めたらなんかありそう!!と思ったときはワクワク。ボーナスエピソードを楽しんで…ついに迎えた真エンドでも全て詳らかにするような描かれ方はされておらず、勝手な期待に対する肩透かし感があった。

そして更なる隠し要素の「陰謀編」。
「カナン編」「エコ吉編」の発生条件から攻略情報を解禁してて、そのタイトルは目に入っていたためここでCIAとアルファルドの繋がりの舞台裏が明かされたり、カナンとの決着がはっきり示されるのかな…と思ったら全然違って。笑
遊び心は好き。でも思ってたのとは違った(;^ω^)

  • 奇跡的な道筋によって紡ぎ出される物語。”神の手”の介在

運命偶然必然の幸運連鎖の非リアル感。プレイヤーによる”神の手”は、システム上どうしても感じてしまうものだなぁと思いました。別にそれが絶対ダメってものじゃないですけど。

ここをクリアしようとしたのがまさに「WILL」。思い返せば物語の収束って意味でもしっかりまとめられていたなぁ。
ゲーム作品の系譜の連なりを感じます。

まとめ

他、書きたいことを羅列。

  • BADEDリスト埋め最後の1つは「大沢編No.15」

大沢編の最初のBADEDで、まさかここが残るとはって思いながら苦戦してました(;^ω^)
結局、亜智編11:05に杖の男にやられた状態から連鎖する(ヒントでもここを表示)んだけど、ここだけ変えても御法川からのメールでヘブン出版へいくNo.16の方が表示されてしまう。なので、加納編11:10で喫茶店に向かう選択肢にすると、御法川が足止めされ間に合わずBAD→御法川からの誤送信が届かなくなり、No.15に変化。でした。

  • 鈴音編

拓也くんの名前が本編中でチラッと出てたの覚えてて、しぬんだよなーと思いながら開始。
15歳間近の年齢と誕生日でもうその後の展開察した…けど、臓器移植の規定って確かいまはもう変わってますよね。『スマホじゃなくてガラケー』以外にも、地味に時代の変化を感じた部分でした。

  • カナン編

唐突なアニメにびっくりw声付きだし。
内容はすばらしい。でもプレイ最中は「428」やってるって忘れかけた。笑

本編エンディング→カナン編で過去描写→また本編に戻って続きを描いてくれてたら、もっと興奮しただろうな~


…そんな感じです。

サウンドノベルの金字塔と言われる「428」の完成度、エンタメ性の高さ、実際プレイしてみてよくわかりました。
ザッピングシステムって、シナリオの要素がよく整理されていないとできないゲームですよね、たぶん…そういう凄さもあるんだろうな。

関連作「街」と比べてどっちも良い作品ですが、ドラクエなら「7」!ペルソナなら「4」より「3」、「1」!…っていう作品の持つ雰囲気の個人的な好みでいえば「428」より「街」が好き。それでもそんな好きずきを超えるくらい「428」は「街」からシステムを引き継ぎつつも進化させられていて、面白いなっていうのと凄いなって気持ちでプレイしてました。

*1:ジャック編開始後「マリアが監禁された倉庫を再度調べてみよう」というとこ。めっちゃこれから!!陰謀に迫る!!!なとこだった…