趣味:ゲームって言いたい!

リアルで語れないゲーム感想を好きなように書いているブログ。

「放課後少年」クリア後感想

「放課後少年」というDSソフトをクリアしました。
あまりメジャーな作品じゃないし、内容もシンプル。昭和50年代初頭を舞台に、小学校6年生男子となって友だちと遊んだりして日々を過ごす…というゲームです。

何年も前に購入してすぐ遊んでみたのですが、その時は面白さが分からず積みゲー化していたもの。ですが今の自分にはこの作品のノスタルジーがものすごく刺さった。
終始胸にギュッとくる切なさがあって、それがプレイの原動力になっていました。自分の子供時代よりうんと昔なのに不思議。

たぶん…プレイ時の気分や状態が、郷愁・切なさにグッとくるかどうかがこの作品を楽しめるかの境目。”嵌まればものすごく良いゲーム”だったなぁと思います。

ザックリ感想

  • 昭和の良き時代。ゲーム内のあらゆる要素がノスタルジーを掻き立てる。
  • 時代にピンとこなくても、小学生あるあるが懐かしい。
  • ミニゲーム「スー消し」「めんこ」の遊ばせ方が楽しい。クラスの弱い方から勝ち上がっていく楽しみ!
  • ゲームプレイ自体は単調になりがち。ハマらなければ退屈そのもの。

概要

放課後少年

放課後少年

懐かしみとあたたかみを感じる風景と、楽しい仲間たち、そして感動のストーリーで綴る放課後アドベンチャー
昭和50年初頭のとある田舎町。小学校6年生になった主人公の少年は、1ヶ月後に迫る夏休みを仲間たちと楽しみにしていました。そんなある日、少年は父親の仕事の都合で1ケ月後に遠くの町へ引っ越すことになってしまうのです。別れの日が訪れるまで泣いて、笑って、冒険して・・・。たくさんの思い出をつづる感動少年ストーリー。
公式HP:放課後少年

それから公式ではないですが、YouTubeにPVがありました。

ゲームの流れ

どんなプレイ内容か分かりづらい作品だと思うので、簡単に書いておきます。

主人公の少年となって、「放課後」を自由に過ごすことができる。フィールドマップを移動することで徐々に時間が経過していき、「家に帰る時間」になるとその日の行動は終了。
夜の時間を家族で過ごし、翌日また放課後になったら自由に行動…と、その繰り返しで日々を過ごしていく。

地図は「図工の時間に描いた」お手製。(上画面に固定表示)

放課後の過ごし方は色々。
友だちに「スー消し」「めんこ」勝負を挑んだり、一人で逆上がりや水切りの練習にいそしんだり、「おてんと参り」百度参りのようなもの)を毎日欠かさずやるのもいいし、ポスターの画びょうをあらぬとこに刺したり、黒板に落書きなんていうイタズラもできる。

そして、日数の経過でイベントが進行。友だちにはそれぞれ親交度があり、それに応じてサブイベントが発生することも。

時間経過のスピードは「はやい・ふつう・おそい」に設定変更可能。(「ふつう」がギリ町内一周できるくらい?)「おそい」でプレイして、クリアまでのプレイ時間はおよそ10~15時間でした。

感想(ネタバレあり)

”昭和”と無邪気な子ども時代へのノスタルジー

昭和50年代初頭という時代は、私にとっては全くピンとくるものではありませんでした。小学生”男子”でもなかったし。でも、”想像上の懐かしさ”だけで胸がいっぱいになるのをこのゲームをプレイして感じた。

3Dキャラクターと2D背景のグラフィックは、夕方の景色に切り替わると更にノスタルジック。(※直撮り画質でちょっと伝わらないかな汗)

木造平屋の自宅、瓦葺の駅舎、田んぼのあぜ道、駄菓子屋のおばあちゃん、空き地の裏のカミナリオヤジ。

基本的には「田舎町」の風景だが、裏山の向こうには「ニュータウン」という名前のコンクリ造住宅が並ぶ地域もあったりするのが、この時代っぽさなのかも。

それから仲良し4人組の「ひみつ基地」。河原の高架下にビニールシートなんかで作っていて、ここまで本格的じゃないけど自分も子どもの頃やったなぁとか…

「小学生最後の夏休みに何かしよう!」「ひみつ基地で合宿は?」

って話になるのも。『合宿』とか、女子なら『お泊り会』とか、無性にワクワクするんですよね。笑 懐かしい。

登場するクラスメイトたちは”いかにもありそう”って性格ばかりになっているが、プレイヤー各々の子供時代の友だちを当てはめる想像を膨らませやすいようにしてるのかも。
(2周目以降クラスメイトの名前変更可能)

オトコオンナってからかわれても言い返しちゃう、男勝りな女の子。
調子の良い言葉でみんなを笑わせるのが得意な男の子。
気弱な男子。委員長タイプの女子。ガキ大将。クラスのマドンナ(死語)。

物語は6月20日にスタートし、そして「概要」の部分で引用した公式HPの作品紹介にもあるように、プレイ開始から10日ほど経ったある日、主人公の転校が判明する。

この一連の流れが最も好きだった。

もう少し前のとある日の夕食で、なんだかいつもと違う(と主人公も察する)様子の両親。
父親が子どもたち(主人公と妹)におもむろに、「お前たち、学校は楽しいか?」と聞く。「楽しい!!」と屈託なく返す二人に、「そうか…」と曖昧に返す。

プレイヤー(事前情報無し)は『転校』かなって察するのですが、主人公たちは気づかない。

数日後…
捨てられていた子猫を神社の裏で、子どもたちだけでこっそり飼っていたものの、衰弱する様子を見て「ちゃんと飼い主を探そう」となる。
それで主人公は、「うちには飼えない事情がないから大丈夫!」と両親に話を持ち掛けて…そして、「引っ越すから、飼えないんだ」と、転校を知らされることになる…。

タイミングを図っていた両親にとっても仕方なしに伝えることになり、子どもたちにとっては当然受け入れられず、和やかだった日常が一変する場面。

主人公と妹(妹の方が拒絶が激しい。「お父さんもお母さんも大嫌い!」とか言っちゃう)はその日の夜、『夕飯を食べない』というあまりにも子どもらしいが、子どもにとって精一杯の反抗を見せます。
これがもう、プレイヤーの心にグサグサきた。むちゃくちゃ切ない。

…というように、時代設定の懐かしさに対しては実感を伴った理解はできなくとも胸にクるものがあるし(例えばクレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」のような)、時代関係なく”子ども”の無邪気で楽しい毎日、『転校』に際しての”子ども”のどうしようもなさ…といった感情を体験できました。そういうのが面白かった。

思わず夢中になって遊んだ「スー消し」「めんこ」

基本ミニゲーム系は好きじゃないタイプなのですが、今作のには何故か熱中してしまいました。
3種類あって、「スー消し(すもう)」「スー消し(レース)」「めんこ」。スー消しは、『スーパーカー消しゴム』の略…だそうです。

遊び方とルールは単純で、「スー消し」は、ボールペンのスイッチ側で押しだして競うもの。すもうは土俵から相手を出したら勝ち、レースはそのままコースを早く走り切ったもの勝ち。
「めんこ」は相手のめんこを押し出すorひっくり返せば勝ちというのを、タッチペンを使ってやる。(こっちはちょっとリアルにコツが要った)

なんですが、最初主人公はマシンもめんこも1つしか持ってなくて弱い。新しいのは駄菓子屋で買う(スー消しはガチャガチャ)か、もしくはクラスメイトと勝負して何度も勝つとその子の持ってるやつが貰える!(奪うのではなく、向こうがくれる)のです。主人公は負けまくってもデメリットなし。みんな優しい笑

まず毎日お母さんに貰える30円を駆使してお菓子(ラインナップコンプを狙う要素あり)を買うか、スー消し・めんこを買うか…って悩むのが一つ楽しい。

で、1日各人3回ずつクラスメイトと勝負ができるのですが、負けると「俺より○○くんの方が弱いよ」なんて教えてもらえたりして、そうやって徐々にクラスメイトの実力の序列を把握していく(みんなミニゲームごとに得意不得意がある)。
そうして、少しずつ弱い方の子からマシンを貰い上げw、機体を揃えていって、最終的には強いガキ大将とかにも勝てるようになっていく。

ミニゲームそのものも、機体性能に微妙な違いがあって相手に合わせて選んで…とかすると単純かつハマるのですが、クラスメイトと交流してちょっとずつ強くなっていくことにも楽しみがあり、熱中しました。

…まぁ、終盤”最強マシン”みたいなのをGETしちゃうと、対戦はぬるく面白くなくなってしまうのですが。

スー消し(すもう)ならコレ。

他のスーパーカーに対して、戦車じゃん!!!

また実は、全ミニゲームにて最強の敵はガキ大将ではなく「日曜のみ対戦してくれるお父さん」(↑の戦車を容赦なく使ってくるw)だったりするのもワクワクした。

昭和の名曲を作中に使用。ボーカル曲も!

ノスタルジー要素のひとつで、実際に当時の名曲が使われているのには驚いた。

ひみつ基地にあるラジオから流れるインスト曲…自分が知ってたのは「学園天国」、「おしえて」(ハイジのやつ)、「山口さんちのツトム君」(漫画「ご近所物語」知識)とか。

そしてなんとボーカル曲まである。毎週火曜と木曜に放送されている歌番組を”上手に”録音できると、カセットテープから聴くことができるというもの。(これもまた楽しい)

「ロマンス/岩崎宏美」の他に、「木綿のハンカチーフ太田裕美」、「ビューティフル・サンデー/田中星児」が録音できた。

他にもあったはずなのだが、録音開始前にその場に居る家族に念押ししとかないと声が入ってしまい失敗する…というのがあって、しばらくの間それに気づかず何度も失敗してしまいました。笑

まとめ

物語、登場人物の描写やエピソード、ミニゲーム…それらの要素ひとつひとつはシンプルで、ゲームプレイも日々を繰り返すことで進めていくスタイルなので、それだけを見て判断すると面白さは乏しいかもしれない。(一度積みゲー化した時の自分)
でも、プレイ時の心境にノスタルジーが妙にハマった時、このゲームの魅力は一転して強烈なものに変わった。

町内を巡って空き瓶(駄菓子屋で1本5円で回収)を拾い、おこづかいをやりくりする小学生の懐事情の懐かしさ。一度だけ、お母さんの手伝いの駄賃に100円貰った時の喜び。奮発して80円のコーヒー牛乳を買うと、ちょっとオトナの味がした…。

そして廃トンネルを探検し、子供だけで海を目指してサイクリングの旅に出る。(川を辿れば行けるはず!)

「こんなことあったなぁ」と自分の過去を思い出し…かけて、よく考えたら、自分の子ども時代はそんなに楽しいものばかりじゃなかったと気づく。笑
クラスメイトはそんなに仲良くなかったし、自分も当時からすでにインドア寄りだったし。でも、空想上のノスタルジーでも(むしろだからこそ)憧れがあるんでしょうか。

ゲームだと「ぼくのなつやすみ」シリーズとかも同じように楽しめるのかな。そちらはプレイしたことがないので分からないけど、「放課後少年」のプレイ後感に自分としては唯一性を感じました。

たまたまですが、ゲーム内時間(6/20~7/20)がちょうど現実と同じ時期だったっていうのも面白かったな。
「平成」が終わる前の今、「昭和」が”遠い昔”になる前にプレイできたのも良かったかもしれません。過ぎ去った時代だけど、どこか名残のあるうちこそ、”懐かしさ”は強く感じられるのかも。

余談

先日、妹の誕生日に「BotW」のサントラを贈りました!

ゼルダ好きの妹。ですがゲームサントラの世界にはまだそれほど興味をもってないので、ハマれ~~と思いながら。笑
ちょうど買いたいけど悩む値段…って感じだったみたいで、予想以上に喜んでもらえて良かった。そのうち貸してもらいます(*´▽`*)