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リアルで語れないゲーム感想を好きなように書いているブログ。

「るいは智を呼ぶ」本編クリア後雑感

下の記事に公開するつもりで書いたけど、思いのほか長くなったので分けて投稿しています。
monak8-game.hatenablog.jp

とはいえ他と比べると短めの感想です。

(クリスマスは「マール王国」の続編「リトルプリンセス」をプレイしてました。すごく進化してて楽しい!!しかし年末まとめ記事を書いてる今、感想書くタイミングに悩む〜〜笑)

作品紹介

るいは智を呼ぶ (通常版) - PS3

るいは智を呼ぶ (通常版) - PS3

PS3のフリープレイを消化しよう第2弾。(第1弾は「エクストルーパーズ」)
原作エロゲ(2008年発売・暁WORKS*1)のCSフルボイス移植版、FD入り。
(原画:さえき北都、シナリオ:日野亘、衆堂ジョオ)
あかべぇ系といえば「車輪の国、向日葵の少女」のるーすぼーい氏しか分からない…。

このゲームについては…。
発売当時エロゲ界隈ではそこそこ名前の知られた作品だったと思うのですが、今のご時世では、そもそもエロゲが話題にならないのでどの程度知られているのか分からない;

とりあえず、CS版の公式からストーリー引用してみます。
正直、ある意味では特大なネタバレを含んでますが、公式が公開してるんだからこれはプレイの前提でもいいと思います(プロローグで明かされることですし)

運命はいつだって問答無用にやってくる。
自分たちをお構いなしに自分勝手に巡っていく。
皆元るいは、家なし子だった。
花城花鶏は、奪われたものを取り返すためにやってきた。
鳴滝こよりは、消えた婚約者を探していた。
茅場茜子は、父の不始末のとばっちりを受けていた。
白鞘伊代は、ひとりぼっちだった。
そして、猫かぶりの優等生、和久津智は断末魔だった。
言語道断な呪われた青春と対峙するために一心でもなく同体でもない、六人の少女が同盟を結ぶ。
いつか来る平穏無事な日々を夢見て、全身全霊で疾走するでこぼこだらけの少女たちは、
いつしか固い絆で結ばれていく。
けれど。
和久津智は仲間にもいえない秘密を隠し持っていた。
彼女は「男の子」だったのだ―――。
るいは智を呼ぶ

ちなみに和久津智っていうのはパッケ絵左手の茶髪ロングの子です。普通にとても可愛いが、この子が主人公。エロゲの。

…というわけで、自分もタイトルは知ってるなーと思いつつ、なんで知ってる作品かってことをやり始めるまで思い出せなかったんですが、”男の娘”モノとしてでした。(バカテスの秀吉で、自分の中でもわりと流行って…)

昔エロゲに関心を寄せてた頃でもプレイした本数はそんなになくて、「るい智」もそんな”買わなかった”うちのひとつ。
話の中身は全然知らず、プレイ開始しました。

感想(ネタバレ控えめ)

タイトルロゴからして明るい日常劇を想像したけれど…OPと冒頭イベント見て、シリアスな空気を察知。

実際プレイしてみては、少女たちの非日常劇ですね。オカルトホラーの要素あり。しかしメインは、「人と人は分かり合えない。でも、繋がろうと足掻く少女たち」の一風変わった青春劇ってところかな。

原作の方の公式ストーリー紹介には書かれていたことなので書きますが、主人公・智をはじめ出会う少女たちはみな、”呪い”といえるものを抱えています。
それは禁則事項を踏むと生命すら脅かされるもの。そのため、血を分けた家族とすら距離のある子がほとんどで、それぞれ孤独。他の誰かを信じることなんてないし、しようともしない…。

そんな彼女たちが「類は友を呼ぶ」と言うばかりに初めて自分と同じ”呪い”持ちと出会って、互いの抱える問題を解決するための同盟を結ぶ…というのがお話の始まりです。


…そしてまぁその後は徐々に仲良くなって問題解決してハッピーになるお話でしょって思うのですが、なかなかそうもいかないのが「るい智」。

同盟は基本的に「同類相哀れむ」の精神。
人の繋がりに飢えてた子たちだからすぐに盛り上がるんだけど、変わらず存在する”呪い”はわずかな隙に大きな疑念を生み、一瞬でそれを崩壊させる…関係は常に”砂上の楼閣”。

「この世界は呪われている ぼくたちはみんな呪われてる」
何ひとつ上手くいかない世界。他人とは決して分かり合えない。痛みは分かち合えない。そんな当たり前の世界の不都合がずっと物語の根幹にある作品でした。


で、面白かったかというと…そこそこかなー。(;^ω^)

攻略順がたぶんほぼ固定で、一人また一人と攻略するうち徐々に真相が明らかになっていくタイプの構成。
なので、攻略順前半の子のルートは真相に全然近づかないまま二人が結ばれて~そこそこ問題解決して~終了!で面白くなかった。

そのぶん後半二人のお話はどんどん核心に迫り、驚きの展開もあり、結構面白かったです。


ひとつ気になったのは、導入部がすごくとっつきづらいこと。(OP挿入までの期間)
詩的表現というか、曖昧な言葉や繰り返し表現が多用されたいわゆる”エロゲ文法”的なもの?がカナリ濃厚で、げんなりしました。笑
本題行方不明のレベルで、長い上に中身の無い漫才も多くって…。

各キャラルートに入れば普通だったんで、2周目以降はスキップでOKなんですが。危うく序盤でリタイアするとこでした。
エンディングを迎えた今なら、その意図も何となく理解できるのですが…。


ちなみに。
恋愛描写は、主人公が上記な感じなんで、性別的にはノマカプなのだけど百合にしか見えません
CSで百合(に見える)濃厚なキスシーン多発ってなかなか見たことのないもので戸惑う。笑

過激な部分が削除され智が男であると明らかな描写が皆無になって、余計に百合感増してたのかも。

智は趣味で女装をしているわけではないから心は男…なはずなのに、いかんせん可愛すぎるんですよねw 女子としての生活に馴染み過ぎてるし、言動も女子以上に女子。

CS版は(見かけ上の百合が許容できるなら)気にならない点かと思うのですが、原作の方はニッチな趣味の作品ってことになるのかな。そのへん流石によくわかんない。


また、泣きゲー”に分類されることもあるそうですが、私は泣けなかった…。
比較的何でもないシーンだけど、伊代ルート序盤の、惠と三人でかたつむりについて語るシーンが一番好きだ。
いや、何でもない日常の尊さを知る作品でもあるか。


"呪い"の設定は面白いが、バックボーンを語る文量が少なく伝奇ものとして見るのは厳しい。「車輪の国」のような設定を活かした巧妙さも無い。(男の娘ってプレイヤーに明かさないでシナリオ進んでたら…と想像してみたが、それじゃ原作発売時点で荒れるか。笑)


物語の中心は、"呪い"という生まれながらの欠点を抱えて不便に、孤独に生きる美少女たちの同類との出会いから始まる奮闘。

感情を持ってかれるほどのめり込む物語ではなかったし、ちょっと社会的弱者の共感を狙いすぎかなぁとは思うものの、この作品のキャラの関係性の描き方…特に「上手くいかない」のを前提に濃く描くっていうスタンスが結構好き度の高いものではありました。

FDもプレイする予定です。

*1:あかべえそふとつぅ系ブランドのひとつ