趣味:ゲームって言いたい!

リアルで語れないゲーム感想を好きなように書いているブログ。

「STEINS;GATE0」トロコン後感想(ネタバレあり)

予約してるソフトまでに1週間くらいでクリアしたいなーと思って、以前フリープレイ配信されたこの作品をプレイしました。
ちょうどアニメ放映中ですね、観てないですが…

これでシュタゲは本編、「比翼恋理」、「線形拘束」とあわせて一通りクリアしたことになるけど、ひとつの物語をよくこれだけ展開し尽くしたな、というのが一番の感想です。

本編が人気になって、派生していった外伝作品がまた本編に還元されていくというのはシュタゲならではの構造。(本編ネタバレになるのでここでは一応何故かは書かないでおく)
「0」は、とりわけ大きな意味を持って本編に連なる物語として描かれていたので、外伝の中でも別格でした。

※本作あらすじ紹介ですでに本編ネタバレを多少含みます。

ザックリ感想

  • STEINS;GATE」本編に繋がる重要な物語
  • 本編以上に色々とややこしい。混乱した。
  • 「『AI』技術と人間の関わり方」というテーマは想像より薄かった
  • 物語の性質上、どうしても本編ラストシーン並みの爽快感は無い
  • 他の外伝とは異なり、大筋があって本編同様の想定化学SF、シリアスと日常のバランスで描かれている。準本編。

STEINS;GATE0」

STEINS;GATE 0 - PS4

STEINS;GATE 0 - PS4

2010年11月 β世界線―――
主人公・岡部倫太郎が数々の苦難、悲哀を乗り越えた果てに
「彼女」を救うことをあきらめてしまった世界線。

失意の底にある岡部倫太郎。
彼を心配する仲間たち。

救われなかった「彼女」はどうなったのか?
新たなキャラクターを迎えて描かれる「ゼロ」の物語。

そう、そこに『彼女』は今もいる―――

『STEINS;GATE 0』 シュタインズ・ゲート ゼロ 公式サイト

トロフィーコンプについて

オート進行、ほぼ音声スキップ無しでプレイ時間は27時間ほど。

TRUE ENDにあたるルートへの行き方が分からず、ここだけ攻略を見ました。周回してるからってメール返信怠ってたら、辿りつけなかった。(しかもTRUEフラグ、既読スキップだと見飛ばしてしまう…)
すべてのEDを見る過程でトロフィーも埋まるが、TIPSリストコンプのみ注意が必要かも。例えば「電話をとる/とらない」の時に、とらずにいる間の文章の中にTIPSがあったりする。
既読スルートロフィーも説明のままのことをするだけ。

感想(ストーリー本筋ネタバレなし)

本筋に関わらないネタバレはあります。スチルバレも。

”画面越しのもどかしさ”の感覚

プレイ開始してまず「お!」と思ったのがこれ。
”画面越し”感を与えるメニュー画面と、フォーントリガー。両方開いた状態のスクショです。
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本作はあの牧瀬紅莉栖のAIが登場する、というのが大きな要素ですが、それに対して岡部倫太郎が抱く「もどかしさ」に近い感覚を与えるようになっていたと思います。
こういうゲームならではちょっとした工夫、没入感を増すので好き。

今作は物語の視点が主人公・岡部倫太郎だけではない(「線形拘束」もそうだったけど)ので、一貫して岡部視点だった本編と比べて物語を”読む”意識が強い作品でした。
その点で、本編のADVゲームとしての構造と噛み合ったストーリー、岡部倫太郎とプレイヤーの視点が重なって得られるBADエンドすらも踏み越えていった先の…!という盛り上がりは無い。
岡部倫太郎が絶望している状況からのスタート、”かつてプレイヤー視点と重なっていたのに、今はそうではない上にうじうじしてる岡部倫太郎へのもどかしさ”が本作のキモだった。

キャラクター◎、ラボメン総動員の活躍!

今作で追加されたフブキちゃん、カエデちゃんあたりはさておき、本編から登場するラボメンたちはそれぞれ見せ場があって良かったです。ミスターブラウン、綯様!wまで活躍。

比屋定真帆も好きなキャラクターでした。フェイリス、萌郁とのお泊り会イベントとか好きなシーン。(ていうかフェイリスが好き)
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「線形拘束」でも紅莉栖とまゆりと仲良くなる萌郁救済ルートっぽいのあったけど、あれは最後…だったから、本作で真帆と親しくなるルートは良かったし、ラストグッときた。
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絵も、もともとキャラデザにあったクセが減って、全体的に可愛らしくなってたように感じた。まゆしぃとか髪型変わったのもあるかもだけどすごい可愛い。元のも全然好きだったけどね。

感想(ネタバレあり)

ここからは、主にストーリーに関して。

作中「AI」に関して

牧瀬紅莉栖の記憶を持ったAI「Amadeus」。
本作の物語のキーだが、現実的に想定されるものよりも精巧過ぎて、ファンタジー。「AIと人の関わり方」といったテーマを扱うには不向きだったと思う。
序盤、「Amadeus」があまりに本物の”紅莉栖”そのままであることに対して岡部倫太郎が苦しむ描写はまだ想像できる内容だったが、「存在証明のオートマトン」の「Amadeus」と比屋定真帆の関係なんかはもう全然ピンとこない。いつのまにか「Amadeus」= 紅莉栖になってないか??そうなるとAIどうこうじゃなくて、単に紅莉栖の亡霊でしかなくなっていたような。
しかもこのルートのラストは、別世界線の紅莉栖?が宿る。流石にどうなのって思った…「線形拘束」の鈴羽ルートみたいなもんか。

「AI(記憶のコピー)と人間の違いは?」「コピー後の自分は人間か?」みたいな話もあったが、「牧瀬紅莉栖の記憶がコピーされた椎名かがり」は「椎名かがり」で、「岡部倫太郎の記憶がコピーされた岡部倫太郎」は「岡部倫太郎」と、理屈じゃない部分で説明をつけていたように思う。

よくわからない点

分岐点が、なぜ分岐していくのか意識しなかったからか、椎名かがりと阿万音由紀の関係がよく分からない。整理してみると、

Amadeus研究が進む→かがりに牧瀬紅莉栖の記憶が移植される→研究所から逃げ出す→由紀とかがり共存ルート
Amadeus研究中止→かがりに〃移植されない→由紀に整形して教授に近づく→由紀=かがりルート

ってことかな?どちらにしろかがりは、未来で”教授”に被検体にされている。

「世界線が変動したから運命も変わった」と言われればそれまでなんだけど、いくつかのルートでレスキネン教授の死亡シーンがあるのは矛盾しているのでは?と思った。未来でも”教授”と呼ばれてかがりに施術する…はずなのに。

他にも「マザーグース」の歌の伝言ゲームとか、謎。

あと「線形拘束」の感想の時も確か書いたけど、主観が岡部倫太郎以外にも移ると、この物語は訳が分からなくなる。
そして本編の時点からあった、世界線が移動して、残された人たちの意識は?という疑問。本編では「岡部倫太郎の主観以外は観測出来ないから分からない」で一応済んでいたが…
今作では更に岡部倫太郎の意思とは関係ないところで世界線移動が起こり、それでも岡部倫太郎の意識は連続していた(2025年まで続く)が、それがまた2010年の岡部倫太郎に繋がっていく…。
その過程にタイムリープ、時間遡行が挟まって、つまり、どういうことだってばよ。

本編に連なるストーリー=本当の結末は本編で!

本作のストーリーで数多の世界線を紡ぎ、『未来を司る女神』作戦のムービーメール作成に繋がる!というのは本編との結びつけ方として予想の範囲内ではあったが、それでも「舞台裏を知る」的な面白さがあった。
それでもやはり、本作TRUEの結実は「本編での紅莉栖救出」になるので、それがゲームプレイ上見られないのは肩透かし感がある終わり方になってしまっていたと感じた。どうしても本編ラストの伏線回収カタルシスと比してショボイ。仕方がないとこだけど。

※追記 BGMについて

書き忘れたけど、どうしてもなので追記。

TRUE EDテーマに「Gate of STEINER」はズルい…!

Gate OF STEINER

Gate OF STEINER

  • 佐々木恵梨
  • アニメ
  • ¥250
これまで何度もアレンジされてきたシュタゲのメインテーマだが、vocal ver.は感動不可避。

本編と外伝を全てプレイし終えて、岡部倫太郎だけじゃなくラボメンたちも、紅莉栖も、それぞれが多くの世界線を辿ったのを知って…「シュタインズゲート」に至るまでの長い長い道程を感じさせる。
その最後を飾るのに相応しいものだった。

まとめ

外伝の本編と繋がりの濃い「0」は、それだけに単体としてみるべき作品ではないなーと思うが、未プレイ者が「0」→本編ってやるのは絶対ナシだし、本編→「0」→本編とまたプレイするのも違うような…?と思うし難しい。

それでも、どうしても蛇足感が強い(嫌いじゃないけど)「比翼恋理」「線形拘束」とは一線を画していて、シュタゲの物語・キャラクターたちが好きで、彼らの奮闘をまた見たい人にはおすすめできる作品だと思った。
人によっては「0」も、蛇足の域を出ないとも思えるが。

「いくつもの未来の先が、過去に繋がる」をよくよく考えると頭こんがらがるwけど、魅力的なキャラたちでこれを具体的に描く物語は面白い。